来るかグレートリセット!激動に時代に備えよ(後編)
●はじめに

皆さん、こんにちは。
今回も、長嶋修さんにお越しいただいています。
よろしくお願いします。



よろしくお願いします。



前回、すごく面白い話で盛り上がったんですけれども、こういうお話に関して、本当に現場に立って経営などをされている立場でアンテナを張っておられる、というところにすごく特殊性があると思っています。
しかも、色々な歴史の流れなども全部熟知されたうえで、話をされるんですよね。
またさらに、私のチャンネルのメンバーシップに来ていただいたりして、うちのチャンネルのスタイル、つまり真実の探求、世の中がどう動いているか、というところも含めてのお話もおできになるというところで、そこがすごく魅力的だったんですね。
また今日もよろしくお願いします。



私は一応肩書は、不動産コンサルタントとか、会社はホームインスペクションをやっていますとか、マンション管理コンサルだとか、不動産仲介みたいな、そういう話になっていますけれども・・・。
これは一応形として何か言わないと、やらないといけないのでそれをやっているだけで、このような仕事あるいはこのような肩書きを通じて社会と関わっているということで、これは自分で言うのもなんですけれども、自分が社会に見せているほんの一面なんですね。
今日、初めて接していただいた方には、こちらの人となりをこういった日矛さんのチャンネルを通じて、徐々に知っていただければと思います。
●アメリカ大統領選後の金融システム



さて前回世の中の動きということで、まず金融システム自体がもうだいぶ歪が出て来て、新しいシステムに今か今かと変わるタイミングを、いろんな人たちが狙っている段階である、という話が出てきたんですね。
それで実際自民党の石破政権が発足して、もしこの体制が続くとしたら、今度はアメリカの大統領選との絡み、それから今の中東情勢、ウクライナ戦争などいろんな国際情勢を全部総合して、そうした新しい体制にもし変わるとしたらどういうシナリオが見えてくるのか、というお話を伺っていきたいと思います。
先ほどの打ち合せの時に私が考えたのが、今の段階ではまだアメリカの新大統領が決まっていないので、トランプが政権を担うケース1と、カマラ・ハリスがなるケース2に分けて、それぞれどういう新しい金融システムになるのか、あるいはクラッシュするならするとして、どうなるのかというところからお話できたらなと思います。



はい。
特にトラブルなく、本当に妥当に考えるとトランプなんだと思います。
しかし何が起こるか分かりませんし・・・ということなんですけれども、結局は一緒です。
トランプになると、いわゆる今使っているものを旧ドルと便宜的に言うとすれば、その旧ドルを捨て、新ドルを発行すると言っているわけですね。
だから旧ドルから見ると、ダーッとジェットコースターから落ちるみたいな感じになるんだと思います。
そしてカマラ・ハリスの民主党側になった場合は、とりあえずそれが継続した形になるので、ジェットコースターのタラップを、またタッタッタッタッと少し多く登ることになりますが・・・。
どの道これは持続可能ではないので、いつ変えるんですかという話に過ぎないんですよ。
だから、あまり何か目先的にどちらが大統領になるんだとか、その場合のシナリオなどというところに、こん詰めて考えなくてもいいんじゃないかと私は思っています。



そうなんですね。
行きつくところが同じである、ということなんですよね。
ということは、トランプのケースの場合が新しいドル体制が出てくるということなんですが、世界のドルというのがもう終焉を迎えるということが決まっているので、それが別の大統領になろうと、そういう行き先になるという認識なんですよね。
●ドルは基軸通貨としての大変さがある



そうです。
基軸通貨って、結構大変なんですよ。
なぜなら基軸通貨だから、先進国も後進国もいろんなところにドルを回してあげないといけないわけですよね。
その分アメリカという国としては、膨大に借金をしないといけないんです。
それで財務省発行の米国債を買って、世界中にドルをばらまいてあげて、それで金融システムが安定するという立場が基軸通貨なんですよ。
だから米ドル圏以外の人から、例えば日本から見たりすると、アメリカが世界の覇権を握ってよろしくやっているみたいな風に思うかもしれないんですけれども・・・。
基軸通貨は基軸通貨で、それを発行している国民はとても大変な立場にあるというのも事実なんですよ。



そうなんですね。
日本にとっての関心事としては、どうなるか分かりませんけれども、前回のお話で出てきたのが、今後ものすごく超格差社会が広がりつつあるということなんですよね。
トマピケティのr>gではないんですが、生産性労働力よりもお金がお金を生み出す力の方が強くなっていくというのが、もう顕著に出てくるということで、そうなった時におそらく、いわゆる陰謀論的な話は少し置いといて、実際に超富裕層という人たちがいて、その人たちも経済を回さなければいけないということが起き、それが例えばベーシックインカムのシステムの導入というところに繋がってくるんじゃないかな、という風に個人的には思っているんですが、長嶋さんはどうでしょうか。
●ベーシックインカムの導入



はい。
年金と生活保護は廃止になると言いますか、1本化プラスアルファになると思います。
何でそうなるかと言うと、労働生産性が高まるからですよ。今日、明日そういう風になるとは思いませんけれども、AIロボットがバンバン進展し、今テスラなんかは日本円で400万円ぐらいの、完全自動運転タクシーを出すなどと言っていますよね。
すると、かつて駅の切符売りや、エレベーターボーイ、エレベーターガールみたいな人がいなくなってしまったように、多くの仕事が不要になるんですよ。
そういうことになると、今まで私たちは、好きで仕事をしていた人もいましたけれども、正直多くの人たちは、お金稼ぐために仕事していたわけですよね。
これがなくなるわけですからいいじゃないですか、という話なんですね。
しかしこの時の問題は、仕事ができないということはお金が入ってこない、ということになってしまうことなんです。
でも社会全体を公平に見れば、あまり働かなくても良くなる社会になるというわけなので、今課題になっている年金がどうした、生活保護がどうしたみたいなものに、もう少し上乗せをしたいわゆるベーシックインカム的なものを作らざるを得ないというか、それを作ると多分万事解決することになると思うんです。
ただこれをやった時に、金額にもよると思うんですよ。
1人あたり、例えば毎月8万円だとするとちょっとこれだけでは生きていけないですよね。
15万円だとどうでしょう。



ああ、全然違いますね。
15万円だと違いますね。



少し家賃が安いところに住んでつつましやかに生活すれば、何か生きていける感じがしますよね。
でもこれは1人暮らしの場合で、これが3人になると15万×3で45万円ですよ。
あるいは血が繋がっていなくても、例えば不動産で言うシェアハウスみたいなところに住んだ場合、10人で住めば15×10で150万円ですよね。
だから、シェアハウスで十分回る感じになると思うんです。
そのように、何か多様なあり方になりますよね。
人によっては、もう本当に仕事をしないで、1日中ずっとゲームをやっているような・・・。ゲームが悪いと言っているのではありません。あれはあれで楽しいですから。
そういう人も出てくるでしょうし、中には何もしなくていいと言われても、何か世の中の役に立ちたいとか、人に喜んで欲しいとか、そういう欲求が人間はあるので、それを発揮するために仕事をしたい、という人たちも出てくるんだと思うんです。
これがベーシックインカムを超えた、かつ労働生産性の高まりを超えた、人間ができる付加価値的仕事の部分なんですね。
そして生き残る仕事とか、世の中に必要とされる仕事というのは、今言った部分だと思うんです。
ロボットやAIに代替されない、人間がやるべきもの。
人間にやってほしいと人間が思うもので、かつそれで普通に人が幸せになり、世の中が幸せになると思えるようなもの。
そうしたものが、世の中の仕事として残るんだと思うんです。
●付加価値が高い仕事を、やりたい人がする社会



だから、別にベーシックインカムでやろうと思えば生きていけるということなので、それで良ければもうそれで大丈夫です、みたいな感じなんです。
いや、ちょっとそれだけでは金銭的に物足りないなとか、あるいは金銭の問題ではなく、自分の生き様の問題としてこうやって世の中を良くしたい、人を良くしたいという人たちはその付加価値のあることをやる、というような感じになるんじゃないでしょうか。



そうですね。
対局的に見て、労働というものがしなければならないものではなく、意欲的に何かをやりたいという、ものすごく生産性が高まるものだけが残る近未来の社会というのは、本当に素晴らしいと思います。
AIが発達してこれだけ科学技術が進化していく中で、実際に楽して生きていく人がたくさん出てくるということが、時代の流れと言いますか、大きな流れとしてあるということですよね。
でも、いきなり例えば15万ということではなく、おそらく段階を踏んで、今後そういうベーシックインカム的なことが出てくると思うんですよ。
実際最近で言うと、経済的に立ち行かない人に対しての補助金などを政府が出し始めたりしていますけれども、それも一種のいい意味のばら撒きの形になっていると思うんです。
けれども政治家がどこまで見越して、先の流れをきちんと作っていけるところまで見据えているのか、また我々がどうやってそういう政治家を選んでいくか、というところになるんでしょうか。
●現行の政治家の仕事は矛盾だらけ



私は、日本の政治家を私全然信用していないと言うか・・・。
まずあの世界も、1回壊れて溶けてなくなる必要があって、今、衆参合わせて700人以上いるんですが、あんなにいらないですよね。
かつて小泉さんは自民党をぶっ壊すと言って、全然ぶっ壊れなかったわけですけれども・・・。
あれが1回本当に溶けてなくなり、世襲議員がいなくなり、自分の看板を継ぐ人がいなくなり、国会はもう夕方からでいいと思うんですね。
例えば夕方6時から時間を決めて2時間ね、とかですね。
あるいは報酬も下げてしまって・・・とすると、職業政治家みたいなものがいなくなるわけですね。
今、国会ってあらかじめ用意された原稿を、お互いに与党も野党も読み合っているだけですよね。あんなのいりますか?という話で、人数も極端に言うと、もう10分の1とかそれくらいでいいはずなんです。
そこまで行ってから、という話に多分なってしまうと思うんですが、先ほどの話に少し戻るんです。
ベーシックインカムの話をする時、必ず何か財源があってという話になりますよね。



はい、そうですね。
●ベーシックインカムの財源はない!



「その財源をどうするんだ!」という話なんですけれども、これは前回言った通り、財源はそもそもないですから。
財源のために、では消費税を15%に上げるという話になった場合、「ベーシックインカムを渡すのに、消費税が15%上がったら意味ないだろう。」という話なんですね。
この金融の制度設計はどうにでもなるんですよ、ということを理解していただかないと、何かベーシックインカムと言っても・・・みたいな話で、全然話についてこられないというか、聞いていただけない感じになってしまうんですね。
だから現行の金融システムの常識は、一旦捨てていただいた方がいいと思います。



おそらくその常識と言いますか、我々一般の人が固定観念で思っている誤った認識が如実に変わっていくタイミングというのが、きっと新しい金融システムが出てくるタイミングなんでしょうね。
●新しい金融体制はいつから?



はい。今、2024年なんですけれども、2025年には間に合わないと思います。
例えばブリックスということで言うと、9月ごろに会議があり、2025年に実証実験的なものをスタートすると思うんですね。
そして早くても2026年。
アメリカについてはトランプになろうがなるまいが、仮になった場合、2025年の1月に就任ですよね。そこからスタートして、ということになるので、2025年にいきなり始まるのかどうか・・・。
でも遅くとも、一通りのものをぶち壊して、溶かして、なくして、早ければ2026年にはブリックスも新ドルもスタートするかな、という風に私は考えています。
私はYouTubeを始めたのが日矛さんと一緒で、2019年だったんですけれども、2024年から2025年にこれが起きる、と言っていたんですが・・・。
今タイムラインが少しずつ、進行が遅れているんですよ。
それで、今のところわからないんですが、多分2026年ぐらいか、もしかしたら、もう少し早くなるかもしれません。
そのぐらいのタイミング、という風に考えていただければと思います。



なかなか興味深い話ですね。
今日のところは、私たちの生活に直結するお話だったんですね。
世の中の動き、政治の動きであるとか経済の動き、国際情勢など色々なニュースを見ていく中で、メディアで一辺倒に報道されるものとは、全然違う見方で見ていかなければいけない、という1つの提案ですね。
●今、変革の波が来ている



はい。
私も普段は、こんな話は全然していないんですよ。
これは会社に迷惑がかかっているか、ギリギリのところだと思うんですけれども・・・。
普通に会社も持ってやっていながら、次の考え方や次のあり方みたいなものも、今同時に追っていないと、思いきり変革が起きた時に間に合わないかもしれません。
明治維新前の、物資や刀がいらなくなってしまう話とか、あるいは戦前の、敗戦になる前の、ものすごい軍国教育をやっている時の雰囲気とか、今そういう感じなんですよ。



本当にそうですね。
おそらく特に高齢者の方々が、昔のNHKはもう正義だという風に思っていて、公共の電波こそが正しいと本当に思っている世代なんだと思うんですけれども、それは仕方がないと言えばそうなんですよね。
でも若い人ほどおそらくそういうことに敏感で、だからこそYouTubeで私や長嶋さんのチャンネルを見られて、いろんな啓発を受け、ヒントをそこで得ようとするような動きがあるんでしょうね。
だからこういう場というのは、すごく貴重になってくると思います。
そういうことで、また今後ともよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
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