運命を切り拓く極意【バシャールの提言を山崎拓巳さんに聞く】

運命を切り拓く極意  【バシャールの提言を山崎拓巳さんに聞く】

▼はじめに

日矛

皆さんこんにちは。今日は、とても素敵なゲストをお呼びしています。山崎拓巳さんです。

今回のテーマは、バシャールが言う「運命を切り拓く5つのフォーミュラ」についてなんですが、拓巳さんをお呼びして、色々と深堀りしていきたいと思っています。

今回は、「人生をどう生きるか」ということに対して、とても役に立つ情報だと思います。

いつものスピリチュアル寄りのテイストとは、少し違うかもしれませんが、非常に面白い回になるのではないかと思っています。

それでは早速ですけれども、拓巳さんをお呼びします。

山崎

お久しぶりでございます。

日矛

お久しぶりです。

拓巳さんと最初に出会いましたのが、何年か前のボイスのイベントでした。

バシャールと中継でつないだ時に、拓巳さんが司会をされていたんですよね。

山崎

はい。

まさしくあのダリルアンカが目の前でバシャールを下ろす瞬間を、僕たちはズームで見ていて、パネリストの方々が質問を投げかけていくというエキサイティングな時間でしたよね。

日矛

そうですね。

山崎拓巳さんに関して、初見の方もいらっしゃると思うんで、簡単にご説明しますと・・・。

まずは、実業家として非常に成功された方でもあり、作家活動としましては60冊、累計200万部の書籍を売り上げていらっしゃいます。

もちろん、講演会活動やセミナーもされていらっしゃいます。

でも、私が一番感じていることは・・・。

以前お会いしてから、ちょくちょくLINEをいただくんですよ。

例えば、熊本で豪雨があった時に、大丈夫でしたか?といったような。

そういうちょっとした気遣いがお出来になる素晴らしい方だな、と思ってこういう場ができたんです。

山崎

ありがとうございます。

有難いですし、僕は日矛さんの存在は特別ですけれどもね。

喜びでございます。今日呼んでいただいて、本当に嬉しいです。

日矛

ありがとうございます。

それでは簡単に、拓巳さんの方から自己紹介をお願いしてよろしいですか。

山崎

そうですね。

本来は、家が三重県伊勢志摩市で真珠養殖業をやっておりまして、それを継がないといけない長男坊だったんですけれども・・・。

「学校の先生になるんだ。」「体育の先生になるんだ。」と言って、家を飛び出すんですが、学生のうちから起業しまして・・・。

もう、ビジネスで学ぶことが面白くて。

学校で学んだサイン、コサインは次の日に使わないんですけれども、セミナーなどで学んだことは、もう次の日に人間関係や仕事に生かしていけるんです。

「この世はラボだ。実験室なんだ。」と思って、学んだことを検証していくということをやっていたんです。

そんな中、自分が最も病んでいる時に、友達からバシャールの存在を知らされるんですよね。

はじめに本を見た時、「みんな宇宙人を信じているんだ。」と思いながら、みんながワイワイ言っていることに、寄り添えなかったんですよね。

けれども本を読んだ瞬間に、バチーンと来たんです。

「これを試してみたい!」というところから、事業に持ち込んでいったんです。

スピリチュアルを、事業に持ち込んで検証していくというのは、凄いダイナミズムがありますよね。

時を同じくして、船井幸雄先生の講演を見ることになり、先生の本を読むことになりました。

一部上場されているコンサルタントの方が、生まれ変わりのこと、思いの願いや祈りの力のこと、パワースポットのことを言っておられました。

「相反しているんじゃないか?」と思っていたものが、「物凄く相性良く存在しているんだ。」ということに、みんなが気づきだした時代でもあったのかなと、振り返ってみると思いますね。

▼バシャールという宇宙存在が地球の住人に伝えたかった事

日矛

今おっしゃったバシャールというのは、私の動画を見ておられる方はもうよくご承知かと思うんですけれども、宇宙存在なんですよね。

3000年後の未来人である、エササニという星の住人で、次元や年代も全然違うんですが、その存在が、ダリルアンカという一個人に降りてきて、いろんなメッセージを伝えているんです。

そこだけ切り取ったら、凄く飛んだ話なんですが、こうして拓巳さん自身が、30年前からずっと実践されてきたことが生かされて、人生の礎を築いてこられたというところが大きいですよね。

山崎

驚きの数々なんですけれども、本を読んでみると、結構バシャールは理系だなと思いました。

ふわふわしていないんですよね。

そして言っていることが、安定しているんですよ。

「これが本当だったら、物凄く面白いよね。」と思わせていただけるようなメッセージが多くて、「試してきた」というような約30年間でしたね。

日矛

バシャールというのは、おそらく我々とは次元、彼は密度という言葉を使うんですが、その密度も世界線も広がりも違う、つまり世界観が全く違うところの存在なんです。

その存在が、地球人としての我々を見た時に、「こうやったらいいんじゃないか」というようなことを、彼らなりの視点に立って、我々に伝えてくれているんですよね。

▼バシャールの5つのフォーミュラ

日矛

そしてその一番最たるものが、バシャールの5つのフォーミュラです。

これは知っている方は、またこれ来たかという風になるかもしれませんけれども、ここではもう少しその切り口を色々と変えながら、新たな発見を汲み取るような意識付けで語っていきたいと思います。

そして拓巳さんという一個人が、これを実践し体現していった体験が、後続の人のヒントになればと思って、お話を伺っていきたいと思います。

それではまず最初に、バシャールの5つのフォーミュラとは何なのかということを、簡単に5つ流していきます。

5つのフォーミュラとは、バシャールが我々個人に対して、この5つを実践したら、自ずと人生が切り開いていき、ひいては地球全体がいい方向へ向かうと伝えているものなんですよね。

それを簡単に申し上げると・・・。

  1. ワクワクを選択して行動する
  2. ベストを尽くして行動する
  3. 結果にはこだわらない
  4. どんな時もポジティブを選び続ける
  5. あなたの信念、思い込みを見直して気付いて手放していく
日矛

この5つなんです。

パッと字面だけ見て、「そんなことわかっているよ。」と思われる方もいらっしゃると思いますが、もっと深いところにその言葉の意味が隠されていますので、それを一つ一つ掘り起こしていきたいと思います。

①ワクワクを選択して行動する

日矛

では最初に、一番目の「ワクワクを選択して行動する」ということに関して、拓巳さんに伺っていきたいと思います。

これに関しては、敢えてアンチテーゼ的に言う人もいると思いますので、それに対する返しを拓巳さんに伺いたいと思います。

まず、ワクワクを探せない人もいると思うんですが、そういう人に対して、何かメッセージがありますでしょうか。

山崎

バシャールにその質問をするケースが、やはり多いみたいですね。

バシャールが、「今、この瞬間の目の前のワクワクを選択しなさい。」と言っても、ワクワクするものが無い時は・・・。

小さなワクワクから選択していると、その向こうにボスキャラが出てくるんです。

例えばアイスクリーム2つで悩んだり、かき氷で、金時にするのかいちごにするのかで悩んだりする時に、「どっちがワクワクするかな?」という微かなるものに、確固たるものが存在していくので、その小さなワクワクを選択し続けていくと、もう誰しもが「これがあなたのワクワクなんですね。」と気づくような親玉が登場してくるんです。

だから多分、初めから親玉、ボスキャラを探すと、見つけられないということがあるのかもしれませんよね。

日矛

なるほど。今の話は51対49の法則ですね。

全力ではなくて、ほんの少しだけアクセルを踏むみたいなところですね。

そうすると次のステップが見えてくる、ということなんでしょうね。

②ベストを尽くして行動する

日矛

では次は2番目ですね。

ベストを尽くして行動すると言っても、おそらく日々の生活に追われて、ついつい怠けてしまうという感覚をお持ちの方も、いらっしゃると思うんですよ。

それに対してはどんな感じですか。

山崎

それは、ベストを尽くせない自分に非はなくて、そこに間違いはなくて、要は、ベストが尽くせない目標を持ってしまったところに問題があるんですよね。

ワクワクする目標には、天然のワクワクと養殖のワクワクがあるんですよ。

ここに就職すると母が喜ぶとか、このことをやると社会的に評価が高いとか、こういうのがいいとテレビで言っていた。

だからこれ、凄いでしょう!」とワクワクする。

でも、それはご自身のカスタマイズされたワクワクではなくて、少し既製品のワクワクを借りてきているんですね。

そうすると、実は行動に移せないということになってくるんですよね。

だから、「ついつい仕事が忙しいと、私は夢をサボってしまうんです。」というその夢は、養殖の夢です。

天然の夢だと「少しでも隙があるとそればかりして、他のことに手が回らなくて、ちゃんとやらなければいけないことがままならなくて、申し訳ない。」というのが正しい状態だと思うんですよね。

知らない間に自分がお金をかけていること。知らない間に自分が時間を割いて、自分の情熱を注いでいるもの。それは一体何かと見ていくと、一番のワクワク目標が見えてくるのだと思います。

その時にベストを尽くす。自分で、このことばかりベストを尽くしていいの?と思うくらい、そこには、喜怒哀楽の喜びではない、中から出てくる悦びみたいなものが存在すると思うんですよね。

りっしんべんに、お兄さんが上と繋がっているみたいな文字になっていると思うんですけれども、江戸時代、明治時代ぐらいまでは、神と繋がるみたいな意味合いがあったようです。

そしてこの1と2を併せ持つと、忘我没頭になるんです。我を忘れて、時を忘れてしまうという。

それをスポーツなどではゾーンと呼んだり、フローというような呼び方をすると思うんですけれども。

逆説的に、自分が我を忘れたり、時を忘れたりすることって何だろうと思うと、いくつか出てくると思うんですよね。

その中には社会的評価の高いものもあれば、低いものもあると思うんですけれども、具現をしていくということでこの物理社会で考えると、その優劣というのは、本当はないんですよね。

その忘我没頭のピースを集めると、一番嬉しいワクワク目標が決まり、2 番のベストを尽くすということを併せ持って、忘我没頭という形に捉えることができると思うんですよね。

日矛

なるほどですね。わかります。

③結果にはこだわらない

日矛

では3番目にいきますね。3番目は結果にはこだわらないという話です。

しかし例えばオリンピックで、金銀銅など優劣が決まる競技が実際にありますよね。

そうした時に、自分よりも賞が上の人に対して、どうしても妬ましいという気持ちを持つのが人の心情たるものだと思うんですよ。

そういう心に対して、どういう受け止め方をしたらいいのでしょうか。

山崎

嫉妬心を持つということは、ご自身の力をよく知っていらっしゃるということだと思うんですよね。

大谷翔平選手を見て、嫉妬心を感じる人というのは、かなり大谷翔平選手と近いくらいの実力を持っていないと感じられませんよね。

だからWBCの時に、大谷翔平選手がバッティング練習でピンポン玉のようにボールを外野席に運んでいる姿を見て、プロの選手が 少年野球の選手みたいに映像を撮っているわけですよね。もう大喜びして、キョトンとして。

だけど一人だけ、村上選手だけ悔しそうな顔をしていたという話があるんですが、それを見て他の大リーガー、ダルビッシュさんとかが、村上は一つ違うなというように言ったみたいな、まことしやかな話があるんです。

やはり嫉妬心というのは、、、ネガティブの中に宝って結構あるんです。

嫉妬心というのは、自分の中に才能があることを知っている人が持つんですね。

もし3番の人で、1番や2番の人に嫉妬心を感じるとしたら、最も世の中で1番や2番の人の何が凄いかを解説できる人でもあると思うんですよ。

他の、ただただ凄いと言っている人は、1番と2番と3番の違いが分からないと思うんです。

だから活かせる才能のギフトは、そこにたくさんあるでしょうね。

日矛

今の話を発展的に申し上げると、この妬みなどの心は誰しもがそこに行き着く可能性があり、そしてそれは自分自身の力が物凄く僅差で、例えば1番と2番、金と銀になった時に妬ましいという気持ちが生まれる。

裏を返せば、その人がそこまで実力があるからだということですよね。

それをまず認めるということ。妬ましいという気持ちをまず内観して認めると、実はそれはネガティブでありながら、ポジティブに変換ができるということでしょうか。

山崎

そうですね。

上に向かっていると妬みになりますけれども、下に向かっていると落胆になると思うんです。

でも、落胆にも才能があって、大谷翔平選手がホームランを打ってめげるという人は、やはり近いバッターだと思うんですよ。僕たちめげませんからね。凄いと言っているだけで。

日矛

今、簡単に1番から3番までお話ししたんですけれども、その言葉の深いところまで読み取って、その人なりの理解を深めていくことが、どうも大事みたいですね。

山崎

特に1番2番のワクワク目標に「Do your best!」で、ガンガン行きなさいと言った割には、結果には執着しないということなんですよね。

僕らは子供の時に、「ガンガン頑張って、最後までスティッキーに諦めずに、こだわり抜け。」と教えられた世代でもあると思うんですよ。

だから、少し違和感があったんです。

けれども、先ほど1番、2番で喋らせていただいたゾーン、没頭するということなんですけれども・・・。

ゾーンの再現性というのは、すごく難易度が高いことなんですよ。

スポーツ選手が、あの時のようにもう一度、神に動かされるようなプレイをやりたいと思っても、あの時のようにと思った瞬間に、ゾーンの外に弾き出されるんです。

執着すると、ゾーンは幻のように消えてしまうんですよね。

自分が委ねた時。サレンダーみたいな表現を英語ではするんですけれども、要は降伏した時、絶対的な信頼と受容みたいなものが起きた時に、奇跡と一体化した自分が具現化されていくと思うんです。

でもその時に、執着みたいなものがあると、いきなり素になって、魔法が消えてしまうんですよね。

⑤あなたの信念、思い込みを見直し気付いて手放していく

日矛

今の話は、5番に来ましたね。

あなたの信念、思い込みを見直して気付いて、一旦執着を手放すというところに入っていくんですよね。

無我の境地というか、悟りの境地というか。

それが「自分の次元を上げていく、密度を上げていくというところに繋がっていく」というのが今、拓巳のおっしゃっている話ですよね。

山崎

そうなんですよね。

表面的に出てくる僕たちの感情というのは、1次感情があったら、2次感情、3次感情・・・という風に、上がった状態のところでコミュニケートしているケースも多かったり、ご自身がそことコミュニケートしていることもあったりするんです。

けれども、なぜその思考が自分に降り立ったのか。それを支えている思考は何か。またその支えている思考を支えている思考は何か・・・。

というふうに深掘りしていくと、ご自身の信念体系が見えてくると思うんです。

けれどもそれを客観視した時に、「こっちより、あっちの方がいいよね。」みたいな感じで、アレンジやトリートメントができるところが僕たちの心の面白いところだと思うんです。

「腹が立つ」で終わらず、「なぜ腹が立つのか」ということを考える。

「なぜって、やはりあのシチュエーションは腹が立つでしょう。」

「なぜそのシチュエーションは、当たり前のように腹が立つとあなたは判断するのでしょうか?」

「それは、ご自身はいいかもしれませんが、周りの人が救われていないから。」

「なぜ周りの人が救われていないと、腹が立つのでしょう?」

「やはり、平等性というものがそこにあっての競技ではないのでしょうか。

「なぜそう思うのですか?」

「優れた人が勝つ、優れた人がいい思いをするというのはとても素晴らしいことだと思うのですが、違う形のインチキみたいなものがあって、そうなっていくというのはダメだと思うんです。」

「なぜそう思うのですか?」・・・。

と深堀していくと、ご自身が物事をジャッジしている指標がわかって、リリースしやすい状態になるんですね。

日矛

我々は3次元の物質世界の中で生きている住人で、日常の日々の生活に追われているんですが、バシャールが本当にいると仮定して、そういう宇宙存在から見たら、我々はすごく狭いところのレンジで、色々と思考を回転させている存在なんですよね。

それを高みのところ、物凄い高みではなくてもいいんで、1 ランク2ランクでも高いところから見ると、客観視して自分を見つめ直すことができるということなんですよね。

山崎

まさしくそうですよね。バシャールはこれを伝えたかったんですよね。だから、ここに宝が、ギフトがあるということだと思うんです。

娘が遅く帰ってきた時に、「何時だと思っているんだ!」と、けたたましくお父さんが叱りつけた言葉に対して、「〇時です。」と答えたら、もうコントみたいなお話なんですが・・・。

娘さんが、「私だっていろいろあったのよー。」と答えると、それにまた火がついて、お父さんは「何だ!その口の聞き方は!」みたいなことになっていくわけです。
 

けれども、「何時だと思っているんだ!」という怒りを支えている思考は、帰りが遅いのに連絡もつかない、何かあったのだろうかと心配する気持ちなんです。

そしてその心配する気持ちを支えている思考は、私はあの子を愛しているという気持ちなんです。

このように支えているのは何かと考えていくと、「ただただその子を思う愛」ということになってくんです。

したがって次元を下げていくと、1次感情としてはみんな愛しかないということになるわけです。

しかしながら、「何時だと思っているんだ!」「ごめんなさい。」「それだったらいいんだ。」 みたいなことに簡単にはならないんですね。

娘が帰ってきた時に、「良かった。心配していたよ。心配が募るたびに、私は君のことを愛しているということを、本当に思い知ったよ。」と言ったら、「ごめんね。」と素直に会話が進んでいく平和で広がりのある世界になっていくと思うんです。

けれども、連鎖して出てきた向こう側にある感情たるものは、選択肢の少ない鋭利なものになっていって、本当のことを伝えるよりも、「何か相手をギャフンと言わせて、心配していたこの心の苦しさと同じ苦しさを戒めてやる」みたいなことになりがちなんですね。

ゴールが美しくないんですよね。

その人ご自身の持っているポテンシャルも何も変わってないのに、「どこへ自分の心持ちを合わせるかによって、表現できることを作り出せる現実をも、大きく変わっていく」という風に、考えることができるかもしれませんね。

日矛

今のお話を伺って、お父さんの立場だと、「一時的にカッとなる自分の感情とは別のところにある自分、というものをきちんと持っていないと、おそらくそういう深いところの会話ができない。」ということだと思います。

そういう自分の内面、内観するという言い方でもいいのかもしれませんが、深いところの気づきをいかに得るかというところなんでしょうね。

自分はこういう閉じた世界にいて、「実は、今の我々の世界とは違うところの自我と通ずるものがある」ということの気づきなんでしょうね。

山崎

だから普段の会話でも、

「ちょっと待って。私それね、心が揺れる。何で揺れるんだろう?分かった。自分のことを大切にして欲しいという気持ちがあるんだ。何で私、自分のことを大切にして欲しいと思うのかしら?人様は自分と同じだけ愛すべき存在ではないか、という思い込みが私の中にあるからだわ。」

というように自問自答してみる。

また自分が誰かと喋っている時に、売り言葉に買い言葉みたいになりそうな時、

「ちょっと待って私。何でそう思うのかしら?それを支えている思考って何かな?その感情を支えている感情って何かな?」

というような会話を皆がし始めると、与え合う関係性というものが、すぐにも僕たちは体験できるのかもしれないですよね。

日矛

そうですね。
さて、ここまでお話を伺って、いよいよ核心部分の方を突いていきたいと思うんですけれども・・・。

④どんな時もポジティブを選び続ける

日矛

私の方から簡単に、拓巳さんのサクセスストーリーをご紹介させていただきたいと思います。

私も勉強しまして、YouTubeなどを見させていただきました。その中で一番印象に残ったのは、ふと自分は作家になりたいという志を立てられた時の話です。

実際に編集者と知り合いになった時、普通だったら作家になりたくても、「あなた、書いていないでしょう?」で終わりとなるところを、「いや、自分は書いています。」と言えるところまで、ちゃんと具現化して土台を作り上げられていたことです。

そういうところの積み重ねが、おそらく今の拓巳さんが作家として、またそれを土台としたセミナー活動などの講師としての成功に繋がっているのではないか、と思いました。

これが4番の、どんな時もポジティブを選び続けるというところに繋がってくるんじゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。

山崎

いや、どんな時もポジティブでいう言葉自体、ネガティブに振れてくるよね。

日矛

そうなんですよ。そこなんですよ。

これは禅問答みたいなものですよね。

山崎

ポジティブに!ポジティブに!ポジティブに!」

と 3回言ったら、もうネガティブですよね。

日矛

わかります。

 

山崎

バシャールに深く聞いてみたんです。自分が100%ポジティブになれない時があるんだという話をしたら、いや違うと言われました。

51%はポジティブで49%ネガティブだったら、あなたはポジティブだというわけです。

「ちょっと待って。それだったらできるわ。」と思ったんです。

何か暗いことを思ったり、妬ましいことを思ったり、不穏なことが未来には起きるんじゃないかと予想してみたりと、そうしたことをやってはいけない。

全て真っ白で、一点の曇りもあってはいけないと僕はずっと思っていたんですね。

そう思えば思うだけでも、苦しくなってしまうんですけれども・・・。

「なあんだ。49のネガティブと51のポジティブだったらポジティブなんだ。だったら僕は生まれてから今日まで、ポジティブだったかも。」と思える何かがありました。

日矛

そういうことですね。これは本当に、哲学論争になるような話なんですよね。

ポジティブとネガティブというのは、対極にあるというか、世の中の成り立ちが、陰と陽から成り立っていて、糾える縄みたいに禍福がなっているんだとしたら・・・。

陰だけを取り除こう、取り除こうとすると、それが付き纏う。という逆の方に振れるんで、ポジティブを選び続けるという本当の意味が理解できるか、というところなんですよね。

つまりそれってバシャール流に言ったら、我々の地球というのは、個人でもそうですけれども、無限に未来が、世界線が広がっているんですよね。

いろんな世界線がある中で、一つの世界線を選ぶにあたって、ポジティブにジャンプしたらと彼は言っているんだと思うんですよ。

だからそこら辺のところを履き違えないように、如何にそれを解釈するか。

もちろん個人差はあると思います。その人に一番あっている手法というのが、当然あるとは思うんですが、拓巳さんはご自身の体験の中では、どんな感じなんですか。

山崎

結局人生というのは感情だと思うので、良き感情が選べる。それをビューティフルな ステートを選ぶという言い方をする人もいるんですけれども、上機嫌でいられたら、最高ですよね。

しかしながらですね、ポジティブの光というのは、ネガティブという陰がなかったら存在しないので、ポジティブを存在させているネガティブは、一体何なのか?

例えば、「眠れるだけ気にせず眠っていたい」という夢を持っている人は、寝不足という陰を持っていらっしゃるんですよね。

寝不足という陰が消えると夢が叶うのではなくて、眠れるだけ眠りたいという光も消えてしまうということだと思うので、この世の刹那みたいなものを、知ることになっていくのかと思うんですけれども。

二元論からの脱却と言ってしまうと、語らないといけないものが増えてしまって、ここでは表現しきれないのかもしれませんが・・・。

もし、あなたの未来にあなたが想像する良き現実が起きるならば、あなたは今何を選択しますか、という問いを例えばいただいたとします。

僕は本を書きたいと思った時に、本が出ることが決定しているんだったら、僕は一体何をするのか、と考えてみたんですね。

「ホテルに缶詰だなー。」と思ってホテルを予約して、ちょっと力んで、スイートルームを用意して、泊まって書いてみたんですよね。

瀬戸内の夕日を眺めたりしながら書いて、レストランに一人でご飯を食べていたら、そこで働く村の店員さんに、「お仕事で来られているんですか?」と聞かれたんです。

それで、「はい、ちょっと書き物で。」と、まあ正直に答えたわけです。「作家さんですか?」と聞かれて、「いや、ちょっと待ってくださいね。」となって。

作家だ。」と言うと嘘になってしまうし、「作家を志して、物を書きにやってきているんです。」と言うと、せっかく僕が、ポジティブなクリエーションをやろうとしているのが、0ポイントに戻ってしまうという怖さがあって

「ええ、まあ。」という曖昧さの中に、ポジティブを選びましたが。

「あの、私も読んでみたいんですけれども、どんなのを書かれているんですか?」と言われました。

僕も読んでみたい。」と思ったんですけれども。

その時、全部書き切ったわけではないんですが、イニシエーションのような時間だったと思います。

その2週間後に、出版会社の社長さんと、ひょんなことで知り合って、

「僕も書きたいんですよね。」

「皆さんそうおっしゃるけれども、書いていませんよね?」

「いや、実は書いているんですよ。」

と言って、2週間前に、そのホテルで書いたものを送らせていただいたら出版が決まって、半年後にはそれが1冊目ということで世の中に出ていく。という経験をさせていただいたんです。

日矛

今、凄く大きなヒントが出てきましたよ。

今のヒントを解釈すると、拓巳さん自身がその時はまだ踏ん切りがつかなくて、どっちつかずで自信がないところがあったと思うんですが、外的な要因として「作家さんですか?」という一言が結構形になって、熟成する一つのステップになっているんですよね。

おそらく世の中というものは、そういう風に外側から色々と外堀が埋まるというか、気づきみたいものが出てくるんだと思います。

それを人によっては、ただスルーすることもできるんですよ。

だけど、いやちょっと待ってよ。自分は作家?

作家という言葉にそこで敢えて否定しなかったというところが、この作家山崎拓巳という人が誕生した瞬間なんでしょうね。

山崎

本当ですよね。

同時期に僕、初めての絵の個展ニューヨークで開催しようとしていたんですが、うまくいかないわけですよ。

そうすると折れちゃって、くしゃんとなってしまうんですよ。

けれども、ちょっと待って。ワクワクする目標は、絵の個展をやることでしょう。そこへ全身全霊で打ち込んで、じゃあそれが叶った自分はどんな感じで・・・と思うんだけれども・・・。

きれいでかわいい雑貨屋さんを見つけると、そこへ入ったりして。

「俺何やっているんだろう?ニューヨークに何しに来ているんだろう?個展会場を探しに来ているのに。」

という感じで、深層意識が逃げよう、逃げようとしているのに気づきながら、いろんな蛇行を繰り返していくんです。

そうした中で、この5つのフォーミュラの、本来バシャールが言わんとしている形というものを、模索して見つけていったんです。

そして、今の時点で僕が見つけている、このフォーミュラの僕の認識は何か。僕の思い込みは何か。というのを、今日は日矛さんから、導き出してもらっているという感じがします。

これを使っていただくと、ずいぶん面白い体験をしていただけるんじゃないか、と思うんですけれどもね。

日矛

そうですね。今、拓巳さんはさらっとおしゃっていますが、個展を始めたいということでニューヨークに行かれている。

また先ほどの作家活動でも、実際にホテルに缶詰になって執筆活動をしておられる。

その行動力や、努力が素晴らしいと思うんです。

努力という使い古された言葉は、昭和時代の置き土産みたいになっていますけれども、私は違うと思うんですよ。

私も個人的な話を少ししますと、このYouTubeの活動をする前は、ずっと教育関連で動画を千本近く作ってきたんですよ。

来る日も来る日も作って、それでも報われないという日々が続くだけだったんですね。

けれどもそういう素地があったから、ポンと花開いたというところがあるんですよね。

だからただ単に、何かポジティブをイメージするというだけでは、そこに引き寄せることはできない。飛ぶことはできないと思うんです。

そうした素地があって、そこからステップアップするという最後の一押しが、ポジティブだと私は個人的に思っています。

山崎

なるほど。

でも、そうして本当に結果に結びつかない努力があってもやめられないということが、やはり一番のワクワク目標があるということですよね。

日矛

そうですね。結果的にそう思います。

山崎

ワクワクしてなかったら、やめちゃいますよね。

日矛

そうですね。そこが大事ですね。

▼knowingという境地

日矛

さてさて今1番から5番全部通して、バシャールのフォーミュラについてのお話をしましたけれども、最後の境地としてはこれですよね。

knowing という境地。

knowingとは何かというと、まあ一言日本語で言ってみたら、気づきみたいなものです。

未来においてこういうことがあるんじゃないかな、ということが何となくわかるみたいな。

この流れに沿っていくと、次はこういうことが起きるんじゃないかな、と手放しながら楽しめば、そういう境地にどんどん至っていく。ということだと思います。

山崎

村上春樹さんは、knowingという形でおっしゃっているわけではないんですけれども・・・。

学生結婚をして、ジャズバーをされていて、にっちもさっちも行かない自転車操業の中、唯一の楽しみは神宮球場でヤクルトスワローズの応援をしながら、ビールを飲む時間だったらしいんです。

そんな中、ある外国人選手が外野フライを打った。

その白球を見た瞬間に、「あっ、僕って作家になるんだ」ということを知るんですよね。

そして小鳥をご夫婦で拾われて、近くの動物病院に届ける。

その途中に「世界的な小説を書く作家に僕はなるんだ。」と気づかれ、その足で新宿へ飛んで行って、紙と万年筆を買って、キッチンの隣にある小さなテーブルの上で、1冊目の本を書き上げたらしいんです。

周りから鼻で笑われるかもしれませんが、そのように未来を確信するような形で知る瞬間というのが、皆さんの中にも小さな経験から大きな経験まで、もしかするとあるのかもしれませんね。

日矛

そうですよね。

バシャール流に言うと、我々の未来は選択が無限に広がっている。

そしてそのたくさんある未来の中で、自分が望む未来線、世界線というのがあって、そこをちらっと垣間見る瞬間みたいのがあるんですよね。

その垣間見る瞬間に、そっちの方に飛ぼうという風な意識を持てるかどうか、というところだと思います。

今、村上春樹さんの話をされましたけれども、おそらく普通の人だったら、きっとちらっと思ってすぐスルー、で終わっているんですよ。ビール飲みながらね。

でもそれが、「えっ!もしかしたら自分はそっちに行けるんじゃないか。」という感覚を持って、それを行動し、維持していけるかというところなんでしょうね。

山崎

こういう実験があるんです。

Aにかけると勝ったり負けたりしながら、徐々に勝っていく。B にかけると勝ったり負けたりしながら、徐々に負けていく。

そのように細工がされているABの賭け事があって、それをやっていただくわけです。

そうすると被験者は、Bの方に賭けるとどうも負けていくぞ、ということを認識するんですが・・・。

実はずいぶん前から、Bの方に賭けると心拍数が上がり、汗が出るという現象が出始めているんです。

でもまだ認識レベルでは、自分はBでは負けていくという認識にはなっていないんです。

だから僕たちが、実は知っているけれども認識できていない、その微かなるものを確固たる形で取り出せるかどうか、ということだと思います。

練習法としては、ちらっと思ったことを本当だ、真実だとわざと勘違いして、実行に移した場合どうなるか、という実験をしてほしいですね。

日矛

なるほど。今の実験は面白いですね。

ということは、我々はものすごく深いところの魂の根っこの部分では、割と正解を知っているということなんですよね。

それが感情のいろんなところでフィルターかかっていく中で、ちょっと汗が出たり、心拍数上がったりというところで、現象面で出してくれる。

人間というものは、それをうまくキャッチして、自分の取捨選択をしていくという能力が、おそらく備わっているんですね。

山崎

だから、「私は預言者なんだごっこ」とか、「私はリーディングできる人なんだごっこ」のように、やはり人間の色んな営みというものは、「ごっこ」からスタートしていくと思うんですよ。

そのごっこというものが、未来の先取りだとするならば、これで能力開発していく人というのがいらっしゃると思います。

バシャールの、この様々な試みが板についてきて、おっしゃっていた意味が分かり、「これだったのか!」という瞬間を掴んでいただけるかもわかりませんね。

▼まとめ

日矛

そうですね。ありがとうございます。

では、そろそろまとめの方に入らせていただきます。

今回は山崎拓巳さんをお招きして、バシャールの5つのフォーミュラについてお話を伺いました。

これは古くから語り尽くされていることなんですが、そういう一般論で片付けるんではなく、個人個人のそれぞれの落としどころで、琴線に触れるところをきちんと繋げていくようにと心がけました。

そうしたことで、これは非常に大きな宝物であるという風に再認識できました。

最終的には「自分の信念や思い込みに気づき、それを手放していって自我を楽しむ。そういう境地に至ることで、我々の生活の中で、一番最大限に活かせる」ということなんだと思いました。

そういうことでよろしいでしょうか?

山崎

ある意味、他人にどう思われるかという生き方って、他人軸だと思うんです。

そして自分がどう思うかということで生きていくというのが、自分軸だとするならば、ナンバーワンの自分のことをジャッジしている人は、自分だと思うんですよね。

また、自分は過去の産物としての一つの統計だとするならば、自分はもう実は他人なのではないかと。

自分という自我から例えば離脱をした時に、これが自分の真だ、真実なる我ではないかと思うものを、言うなれば真我軸、もしくは神様軸と呼べるかも分かりませんけれども、それを模索するというのは、贅沢な行いだと思うんですよね。

そしてそこで拾っていく経験というのは、物凄く価値のある経験だと思うので、今日各々の人が、各々なりに感じたものがあると思うんですけれども、是非それを生かしていただいて、私のフォーミュラを見つけていただけたら、嬉しいですよね。

日矛

斬新だったですね、今日の話は。

物凄く実践的な話をされているので、私にとっては刺さりました。

どうでしょうか。またこういう形でお越しいただいて、お話を伺っていきたいと思いますけれども。

山崎

よろしくお願いします。

日矛

拓巳さんの活動は、概要欄の方にLINEのリンクを貼っておきますので、もしご興味ある方は、そちらの方に飛んでいただいて、いろいろと活動を見ていただいたらと思います。

また、3年ぐらい前の話になりますけれども、ボイスから出されているバシャールとの共著、書籍ですけれども、こちらの方も合わせてご興味がある方は見ていただけたらと思います。

あっという間でしたけれども、今日は本当に楽しい時間をありがとうございました。

山崎

こんな贅沢な時間を、ありがとうございます。

日矛

こちらこそ。今日はどうもありがとうございました。

失礼します。

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