バシャールが語る未来の教育と子どもたち

てんつくマン氏対談

<はじめに>

  

日矛

皆さんこんにちは。天日矛です。

今回は、てんつくマンさんをお招きして「バシャールが語る未来の教育と子供たち」についてお話していきたいと思います。


私の方からてんつくマンさんについて簡単に紹介しますともとは吉本の芸人さんで、相方が月亭方正さんだったということです。今は全然違う活動をされていらっしゃいます。もちろん元芸人さんなのでお話も上手で、何より志が素晴らしい方です。

では早速ですけれども初めての方もいらっしゃると思いますので、てんつくマンさんに自己紹介の方、お願いします。

てんつくマン

はい。もと山崎(月亭)邦正の相方です。

吉本の芸人の後、映画を作ろうと思いその前に、路上に座って「あなたを見てインスピレーションで言葉を書く」というものを生み出して資金を集めました。それで7年間かかって映画を作ったのですが、「映画じゃないわ!」と気づき、そこからボランティア活動をし、NPO「MAKE THE HEAVEN」というのを作りました。

死んでから天国に行くのではなく生きている今天国を作る方が面白いと思って、いろいろな活動をしました。途中、プロゴルファーになると言い出して海外に武者修行に行ったのですが、コロナで日本に帰ってきました。

今は農薬をかけずに声をかけて作るマンゴー農家と、妊娠中から通える「おなかの中から保育園」という保育園の園長もしています。よろしくお願いします。

日矛

よろしくお願いします。

今日は「バシャールが語る未来の教育と子どもたち」というテーマなのですが、なぜこのようなテーマにしたのか少しお話させていただきます。

先日VOICEさんの主催でバシャールと対談をされたものに目を通させて頂きました。そこでさっき話されたように、てんさん自身が未来の子供たちの教育に関心がおありだということがわかり、バシャールも結構教育についていろいろなことを語られているので、その辺のところの接点でお話しすると斬新なバシャール像が浮き彫りになるのではないかと思ったわけです。

てんつくマン

いつも日矛さんは、どんなお話をされるのですか。

日矛

私はどちらかと言うと自分のことを主張するのではなく、不思議体験をされた方を精査して、多くの人にお届けするという作業をやっています。

それが土台にあってそういう動画を作っていまして、最近だったら「宇宙会議」という動画を作りました。その体験談はもうぶっ飛びすぎていますが、面白くて素晴らしいんですよ。そういう不思議な体験をされた方のつなぎ役として、私が皆さんにお届けするという立場です。

そこから発展的に、結構語るのは割と好きな方なので、こうやっていろいろな活動をされている方のつなぎ役としてお聞きしたお話をお届けすることもやっていきたいと思っています。

<バシャールとは>

日矛

では早速本題に入っていきたいと思います。

バシャールとのボイスのイベントの中で、てんつくマンさんらしいいろいろな切り込 みをいくつも入れられていました。その中のひとつで、バシャールというのはエササニという3000年後の私たちの未来とされる星の住人なのですが、バシャールは個人名じゃないんですよね。本当は。

てんつくマン

メッセンジャーと言っていましたね。

日矛

そうですね。それで面白いのは、彼にもちゃんとお父さんがいるという話ですよね。

てんつくマン

言っていましたね。そしてバシャールは役職というか、ダリルアンカがいつもひとりの人と繋がっているわけではなくて、今日は(あなた)みたいな感じなのかもしれないですね。

日矛

緩やかにそうでしょうね、きっと。軸になる人は多分いると思うのですが。

だから3000年も経っておきながら、私たち人間の未来形だという名残が残っているんですね。完全な、例えば光の存在とかではないですもんね。

名残が残っている中のひとつで、やはり子供たちに教育をきちんと施しているというところ面白いと思いました。

てんつくマン

本当ですね。「丁寧に」という風に言っていましたね。

<フォーミュラとは>

日矛

はい。彼らは彼らなりの基本理念みたいなものがあって、それを教え込むということ。そして教えるにあたって印象深かったのが、シミュレーションをするという風に言っているんですよね。

てんつくマン

これは哲学ではないと言っていましたね。

みんなの経験の中から「やっぱりこういうことだから、これを大事にしよう」という風に生まれた「フォーミュラ」だと言っていました。

日矛

そうですね。バシャールを知っておられる方はわかるのですが、フォーミュラという言葉が馴染みのない方もいらっしゃるので、てんさんから簡単にフォーミュラについてご説明、お願いしてもいいですか。

てんつくマン

まあシンプルに言うと、バシャールらも星が絶滅しそうになった時、どうやらちょっといじられてバージョンアップしたらしいです。でも完璧ではなく、いろいろなことを経験していく中で「これを大事にするとみんなが幸せになる」と思うものを、みんなで見つけていったようです。

その1つ目は「自分がワクワクするもの、情熱的になれるものをとにかくまず選べ」ということです。これは自分が情熱をかけられるものであるか、というチェックをまずしましょうということです。

2つ目が「自分が情熱をかけられると思ったら、迷わず全力で行け」ということです。

そして3つ目が、全力で行った後「結果には執着するな」ということです。結果には執着せずに全力で「なんかこれ楽しいなあ」と思いながら走っていると、いろいろな出来事が起こる。

でもどんな出来事が起こっても、その時に「ポジティブを選択する」。これが4つ目です。

思い通りにいかないことが起きても、「これは自分が成長するチャンスなんだ」と前向きに捉えるように、ポジティブを選択していくということです。

この4つをやっていくと「とても幸せになれる」とのことです。だから「私はどうしたら幸せになれますか?」という質問をする人に対してはいつも、「とにかくフォーミュラを大切にしなさい」とおっしゃるんです。

日矛

ありがとうございます。バシャール入門編講座でした。非常によくまとめられていて、流石だと思いました。

今までのところの話で、少し考察を入れていきたいと思います。

「ワクワクする」ということや「全力で」ということは、バシャールもよく言っていてわかります。しかし「結果に執着するな」という話なんですが、バシャールは結構世界線という概念を使っています。いくつもの世界線があり、その中のひとつに自分が望んでいる世界線があるとするとそれはあくまでも結果の方で、そこに行き着く道はたくさんあるんですよね。

例えば、この前の対談でバシャールが言っていたのが、家を持ちたいという人の話がありました。家を持ちたいなら、家を建てるためにお金が必要でしょう。でもひとつの方向しか見ていなかったら、それが結局執着になってしまう。

バシャールはそこで、友達が3年間 海外に行くことになって家が古くなって痛むから、どうしてもそこに住んでくれと言われる可能性だってある、と言っていました。そういう意外なところから意外なことがポンと出てくる。それが執着を手放すことによって可能性が広がるということですよね。もう、全部ギフトみたいな。

てんつくマン

そうですね。「こうしなければならない」をまず手放した方が、可能性が広がってくるということです。1000万円必要だったら、「自分で絶対集めなければならない」というのをまず手放せと。

頑張ることを考えるよりも、その家に住んで、人がやって来て、落とし穴を掘って、「うわー!」と落ちるところを生ライブで撮って、・・・めちゃめちゃおもしろいだろうな。そう思っていると、それがどんどん発信されていき、思いがけないところから理想通りのものが手に入る可能性がある、そういうことです。

<未来の教育>

日矛

もう1回「バシャールが語る未来の教育と子どもたち」という最初のテーマに立ち返ると、エササニ星での子供に対する教育の施し方の主たるものは、もちろん理念を教えるということもそうなのでしょうが、きっとイメージトレーニングみたいなものですよね。

イメージトレーニングによって自分の未来に繋いでいくトレーニングをしているのだと思ったんですよ。

てんつくマン

前回のグループセッションをした時に、その時僕は保育園を作る時でバシャールに質問をしたんですけど、「安心な状態を作れ、安心な状態を作れ」と何度も言うんです。

安心な状況の中だと人は育っていく」と。

それで僕はそこら辺が質問できなかったんですが、自分の中で「それじゃあ安心って何だろう?」と考えたんです。

そしておそらく、子供たちがどんなことを言っても大人が否定せず、とにかくそれを1回ちゃんと受け止めてあげて、「いいね。やってみるか!」と応援するようなことではないかと思ったんです。

そこをどう作れるか、それをできる仲間とどうやって出会い、どう育てるかということが大事だと思いました。

日矛

そうですよね。我々は例えば個人個人の家庭で親がいて子供がいて、子供の教育を親が責任を持つという小さいところの括りでいろいろなことをやっています。

でも未来の世界のイメージとしては、星全体、人全体で子供たちを見守るというスケールがあって、それが安心の場になっている。そういうところだと思うんです。

てんつくマン

江戸時代がそんな感じだったのかなと思います。

僕は江戸時代のお話を白駒妃登美(しらこまひとみ)さんという方によく聞くんですけど、寺子屋の先生たちは、「子供たちは何が得意で、何が苦手なのか」。その子の才能の部分を見つけてあげるのだそうです。

そこに例えばすごく大きな会社。まあ言ってみれば江戸時代にはなかったんですが、トヨタの社長の息子が寺子屋に来るとする。でもこの子は商売の才能はゼロだと。この子が後を継いだら本当にトヨタは危なくなりそうだ。でもこの子に絵を描かせたら、めちゃめちゃ素敵な絵を描く。

そんな時、その寺子屋の先生がトヨタの社長に「この子は商売をするよりも絵を描いている方が、この子も周りも絶対幸せになりますよ」と言うのだそうです。

さらに「その代わり跡継ぎの話ですが、このクラスのこの子は本当に貧乏な家庭の子かもしれませんが、とてもいい子なんです。だからこの子を跡取りにしたらどうですか?」みたいなことを言うのだそうです。

ひとりひとりの才能を活かすことによって、結果トヨタがさらに大きくなる。というわけで、江戸時代はほとんど失業がなかったらしいです。それはやはり、全体像を考えてひとりひとりが得意なところを考えていたからなのかもと、今日矛さんの話を聞いて思い出しました。

日矛

いやいや、なかなか核心部分をついてきましたよ。そういうことですよね。

私も若干教育に携わっているのでよく実感できる話なのですが、今の学校教育、明治維新以降から入ってきたガチッとした西洋教育は、全部受け身で、教科書を見て同じことをしますよね。

例えば数学や国語もそうですけれども、一つの解答しかない。そういう社会には全然適合できないような教育を散々受けてきて、けれども社会人になったら「もっと違うことを学べ」みたいなことを言われる。

でも今おっしゃったみたいに、江戸時代は脈々と相互扶助的にみんなで子供たちを育てていくという環境があり、個々の才能を伸ばすことができていたということですよね。それが言ってみれば、今の教育に足らないところだと思います。

それで、今てんさんは保育園をされていて、先々はそういう型にはまらず個々の才能を伸ばせるようなスクールを開きたいという志をお持ちなのですよね。

<ミライワライ>

ニュースクール

てんつくマン

そうですね。もう来年ですけれども。

本当に僕ね、自分でもアホだと思うんですけれど、その夢を語り始めたのが2022年だったんです。それで2022年に「俺、2024年に学校作るわ!」と言って、頭の中で2年後だと思っていたらすぐに年が明けて・・・。「あれ?来年やん。2年無いぞ!」と、今ハイペースで準備をしているところです。

2024年に「ミライワライ」という小中高一貫校を作ろうと思っています。

そこはひとりひとりの個性を大事にして、先生という人は一人もいなくて全員コーチャーです。そして子供たちが何をしたいか、何が好きか、ということをとことん聞いて、その子の個性を全力で応援していく。そういった学校です。

僕はよく不登校の子どもたちと会うんですけど、中には「僕、フリースクールに行っているんです」という子もいます。でもどこかで、「僕は学校に行けていないのでフリースクールに行っています。」という学校ありきみたいな考えをしていらっしゃるんですよね。子供たちもお母さん方も。

でも僕は学校に行くことは、一つの答えではあるけれども、人間の答えではないなと思っているから、ひとりひとりいろんな選択肢があっていいと思います。だから不登校の子供たちが学校に行けていないことを、罪悪感を持たずに胸張って言えるような取り組みをしています。

今、個性を大切にしている学校さんやフリースクールさんと横で繋がって、個性を大事にする学校のことを「ニュースクール」という言い方にしたいと思っています。「今、どこに行っているの?」と聞かれたら、「俺、ニュースクールです。個性を大切にしている学校の方。」と子供たちが言えるような、そういう概念を作りたいと思っています。

日矛

そうですよね。

今おっしゃった教育のビジョンは、おそらく3歩も4歩も進んでいる未来のところだと思います。今現在は確かに「フリースクール」というと、少し後ろ向きな感じがしますよね。学校に通えない、不登校だから・・・とか。

けれども、江戸時代の古き良き時代の教育のあり方があり、そこから一斉授業みたいなものが長らく続いていたわけなんだけれども、その弊害というのもだいぶ出てきていて・・・。 

実際のところ、年功序列や終身雇用制が崩れて学歴社会も崩壊している中で、個人がどういう選択をするかが、やがて教育にも目を向けられる。というか、教育こそ先端を切ってやらなければいけないんです。それでその一番先端のところを見ておられるので、おそらく今後共鳴される方も多々出てくるのではないかと思います。

てんつくマン

それこそ日矛さんの「レインボーチルドレン」を読んでいても、なんか可能性の塊で・・・。
僕はいつも、僕ら人間もiPhoneと一緒なんじゃないかと思っていて、iPhoneってやっぱり新しいやつがiPhone13とか14みたいに言われるように、おそらく今日生まれる子が最新のバージョンアップしている子だと思うんですよ。
だから俺みたいなiPhone6が、iPhone124 に対して「こうやったらこうなるからね」などとは言わないようにしています。今マンゴーを作っている時も、「鎌はこうやって使うものだから、こうしなさい」と言わないようにしよう、とみんなに言っています。
俺らiPhone6はこういう風に切っているけれども、iPhone124はもっといい鎌の使い方があるかを想像しながら実際にやらせてみて、これだけが答えではないということを伝えるようにしています。道具の使い方はこうやったら怪我するということはある程度教えた方がいいけれど・・・。子どもたちが実際にやり始めたら、どれだけ口出ししそうになっても我慢しながら見守ろうと・・・。

日矛

おそらく未来の教育の理想のあり方って、多分そういうことですよね。

今この時代において最も足りないものは「自立」ですよね。自らの力で歩いて自らの力で考える、という姿勢。それが大事だとしたら、そういうふうに極力口出しをしないという方向が大事なのでしょうね。

また、現状仕方がないところもありますが、普通のフリースクールは補助的に学校の教育を教える。でも、もっと進歩的に「俺はニュースクールに行っているんだ」と堂々と胸を張れるぐらい、そこに何か学校教育では教えきれないようなコンセプトを出せばいいんですよね。

それで、マネー。お金に関する教育のことをおっしゃっていましたね。

お金に関する教育

てんつくマン

そうですね。

少しお話が長くなるかもしれないですけれども、僕沖縄の友達に点で絵を描く男がいまして・・・。

てんつくマン

彼は小学校の時から暴走族をやっていて、中学校からはサッカーにハマりました。ある日サッカーをしていたら電話がかかってきて、「おばあちゃんがもう亡くなるので、今すぐに戻りなさい」と言われて・・・。

急いで病院に行って病室に入ろうとしたら、みんなが泣いている声が聞こえてきます。「おばあちゃん、もう死んでしまったんだ」と思いながらドアを開けたら、おばあちゃんは笑顔で「入っておいで」と言いました。

まだ死んでいなかったんだ」と思い「おばあちゃん大丈夫?」と尋ねたら、おばあちゃんから「おばあは、あんたにまだメッセージを伝えていないから死なれへんわ」と言われました。

そのおばあちゃんは「神んちゅ」という、神様のメッセージを受けて、ひとりひとりにメッセージを伝えていく仕事をしていた人でした。

彼はおばあちゃんに、「あんたは、好きなものがあるね?」と聞かれました。彼は「あるよ」と答えました。そうしたら、しわくちゃの小さな手で彼の手をぎゅーっと握って上からポンポンとたたくと、おばあちゃんは言いました。

「あんたね、これから自分の好きというものをとにかく大事にしいよ。それで、それをやって人に笑われても否定されても、その好きを貫きなさいね。そうするとね、必ずある人が『これはお前の才能だね』って言ってくれるようになるよ。そしたら『ありがとう』って言って、さらにその好きを追いかけなさい。そうするとまたある人から『これはお前の天職だね』って言われるよ。だからあんたは好きというもので自分を、そして周りを幸せにしなさいね。わかったね?」。

彼が「わかったよ。おばあ。」と答えて、おばあちゃんが「そうねえ」と言った後、心電図のモニターが「ピーッ」と鳴り、そのまま亡くなっていったのです。

てんつくマン

その話を聞いた時、「これだなあ!」と思ったんですよ。

ひとりひとりが本当に好きというものを喜びと共にやることで、結果周りの人まで幸せになれるもの。それぞれがそれを見つけたら、もうたまらなく幸せだと思うんですよね。だから「ミライワライ」は、ひとりひとりの好きなもので誰かを幸せにしていくことを考えたいと思っています。

小学校の時から自分の好きなものがあってそれをお金に変えられるとするならば 、その方法を考えていきたいです。全員は無理かもしれないけれども、子供たちが自分の好きなもので学費を払えるような。たくさんの人が得意なものがあって、「お前の分まで俺が稼ぐから」みたいな感じになったら面白いと思うんですよね。

日矛

今のお話のポイントというのは、自分の幸せと笑いがみんなの幸せと笑いにきちっと繋がっている、リンクがあるところですよね。それは今の教育の中では多数派ではないのでしょうが、いろいろなスタイルの中の一つとして今後出てくるのだろうと思います。

先ほど申し上げた通りてんさんがやろうとしていることは、2歩も3歩も先に進んでいるのだと思います。一般的に言われるのは、成功する王道は例えば半歩先を進む人だとか、ちょっとしたところから時流に乗った人、所謂トレンドに乗った人だと言われています。

先頭を切っておられるのですが、このチャンネルなどを見て「あっ、その方向があるのか!」と啓発される人がたくさん出てきたら、どこかで臨界点がくるのだと思います。バシャールでも出てきた「臨界点」ということが。堰を切ったようにわっと変わる瞬間みたいなものが、多分我々が生きている間に出てきそうな感じがしますよね。

てんつくマン

僕は、先ほど言ったように「プロゴルファーになる」と言い出して、全部仕事を辞めて海外に武者修行をしに行ったことがあるんです。その時、途中で僕は「何で俺プロゴルファーなんか目指しているんだろう?」と、意味がわからなくなりました。

そうしたら、「フィジー」という国にたどり着いたんです。フィジーという国は「あなたは幸せですか?」と聞かれたら、96%の人が「幸せです。」と答えます。そこに僕は合計半年ぐらい住まわせてもらったんです。

そこでわかったことは、フィジーの人は「あなた」と「私」という境が限りなく無いことです。だからあなたは私で、私はあなた。「あなたの膝から血が出ていたらバンドエイドを貼るのは当たり前。だって私の足が怪我しているのと一緒だから」という考え方なんです。

よく幸せって、「自分を幸せにしてから、他人を幸せにできる」というように考えられています。でも僕は「他人も一緒に幸せにしながら自分も幸せになる方法」というのがあると思っているんです。

路上に座った時は800万の借金ができて、今から6000万集めければいけない時期でした。それこそ1日のご飯がぶどうパン1個だけだということも・・・。

そこから路上に座って言葉を書き始めたんですけれども、僕がインスピレーションで言葉を書いた時、お客さんが元気になってくれて、その姿を見て僕も元気になったんです。  

まず僕が僕を癒してからではなくて、僕が人のために言葉を書いたら、結果目の前の人も僕も一緒に幸せになれるという体験をしたんです。それで夢が叶ったから、どっちが先とかではないんです。

また、「お金というのは大人になってから」という考え方は、手放してもいいと思っています。子供でも少しだけ何かのシステムにのせたら、今既に自分が好きでやっていることがお金になって、人に喜んでもらえる体験ができるんです。そうして「あなた」と「私」ということを外すことができたらと思います。

日矛

素晴らしいですね。今の話に感動して分析が抜けていました。いつもは話を聞きながら、色々と分析をしていくのですが・・・。

その体験、鳥肌ものですよ。

元芸人さんだから笑って語られているけれども、なかなかのどん底なので。状況としてはどうしようもないような話ですよね。そこからこういうものだと自分の中で見いだされ、それが今の活動に繋がっているのが素晴らしい!

ポジティブとは

てんつくマン

バシャールは、○○のひとつ覚えみたいに同じことばかり4つ言うよね」と言われるかもしれません。けれどもそれは誰かからの教えではなく、「これを大事にしている人はみんな幸せになったよね」という、自分たちの経験を語っているからなんです。

路上に座っていた時がまさにそれでした。辛いことがあっても常に「ポジティブ」を選択することを続けていました。そうしたら本当に、ある日ドカーンと大きなことが起きて、それからは次々にもう有り得ないことがバンバンやってきたんです。

奇跡が起こるのを体験したので、僕は「フォーミュラ」とか、本当によくわかりますね。

日矛

そうですね。今「ポジティブ」という言葉が出てきたのでそこを少し補足すると、よく誤解しがちな人は「ネガティブ」を捨てて「ポジティブ」を取れというように、ネガティブなことはダメみたいに思われるんですよ。

でもこの世界は陰陽悲喜こもごもで成り立っている世界なので、ポジティブだけに意識してしまうと、よりネガティブが引き立つという世界なのです。だからポジティブもネガティブも受け入れる中で、自然とそちらの方の流れが作れるという話だと思います。

バシャールについて少し斜に構えた方は、例えば「どうせ宇宙人がしゃべった話でしょう」とか「またポジティブの話だろう」みたいな捉え方をされます。けれどもそうではなくて、深いところの話をきちんと押さえて自分の経験値の中にそれを入れていけば、言っていることが実感できるという話ですよね。

てんつくマン

そうですね。僕、バシャールの本はめちゃめちゃ難しいところは難しくて、エササニとか宇宙の部分は全部飛ばしてしまうんです。だけどバシャールの本の中で、ポジティブについて書かれているところがあって、そこが僕はすごいと思ったんです。

僕もポジティブというものは、楽観的とか前向きとかプラス思考だと思っていたんですよ。しかしバシャールの本の中に、

「人間はポジティブのことを『プラス思考』とか『前向き』と捉えているけれども、そうではありません。ポジティブというものは、何かひとつの出来事が起こった時にそれをいろんな角度で見られるようになることです。だからマイナスから見ていることも実はポジティブの中のひとつです。でもマイナスばかり見るとそれはやっぱりネガティブとして苦しくなります。マイナスから見ることも素晴らしいけれども、いろんな角度から見ること。それがポジティブです。そう見ることができるようになった時が、ポジティブになったということです。」

と書かれていて、「全部ありなんだ」と思って楽になりましたね。

日矛

今視聴者さんがチャットで言っていたように、「空が暗いから星が光る」という話ですよね。まさしくその通りだと思います。

経験がいかに大事かと先ほどさらっとおっしゃっていたんですけれども、その経験をするためには、自分が今逆境に立っていることもある意味必要ですよね。だからこそ乗り越えていける。

そう考えたら、もういろんなことが全部ラッキーですよね。今置かれている状況がね。

てんつくマン

昨日飛行機が飛ばなくて、今日1本仕事が無くなってしまったんですよ。それで今日も飛行機が2時間半ぐらい飛ばなかったんです。

この時にいかにその状況の中からポジティブをちゃんと掴んでいくか。それこそ僕はすごく面白かったのが、今回日矛さんと対談するにあたってこの本「レインボーチルドレン」を読ませていただいたんですよ。

<最後に> ~能力を開花させよ

てんつくマン

この中で僕は折り目をつけている場所がありまして、この30ページなんです。この「能力を開花せよ、能力を開花せよ・・・」。それが僕はもうめちゃくちゃ入ってきて、だから飛行機が飛ぶ時も「能力を開花せよ、能力を開花せよ・・・」と、俺はここでどういう能力を開花させるんだろうと、いつも問いかけていました。

日矛

一昨日ぐらい、いきなりてんさんからLINEを頂いて、「何だろうな?」と思ったらその一文で・・・。そういうことだったんですね。

てんつくマン

これを見ることによって、自分の中で何かがブツブツと弾けていくようなイメージが湧いたんです。

だから今、みんなに「自分にとってどんな才能が開花すると嬉しい?」ということを問いかけています。

日矛

なるほど。すみません手前味噌になりますけれども、この本は言ってみれば哲学書に近いもので、いろんな気づきみたいなものが随所に書かれているんです。 けれどもおひとりおひとりその琴線に触れる言葉が違うようです。てんさんにとっては、そこの言葉が一番バチッとはまったみたいなところですよね。

てんつくマン

俺は言霊だと思ったんですよ。

だからこの言葉を自分の中で繰り返していくと、自分の中の脳が反応して「はい、これでした!」と、開花の部分がボーンと出てきそうなイメージがパンと浮かんだのです。だから今、自分に問いかけていますね。

日矛

時間が経つのは速いですね。そろそろ今日のまとめに入らせていただきます。

我々の未来の教育が型にはまった受け身のものではなく、自ら考えて歩き出すところを目指して、みんなが相互扶助的に見守るような社会のシステムが出来上がれば、もっと良い方向に向かっていくだろう。

今、その先頭を切って「ニュースクール」という形をてんさんが考えられおり、それが先々時代もそちらの方に流れ、やがて追いつく臨界点が来るだろう。そうしたら堰を切ったように、その方向に流れていくのではないか。

ビジネスマンの人にとって、こういう世界はビジネスチャンスでもあり、そういうところで大きな形となりいろんな考え方が育ち、子供たちをみんなで育てていくことに繋がっていけば、新しい世代の、新しい感性を持った多くの子どもたちを我々が育てていく土台が作れるんではないか。

そういうところでよろしいでしょうか?

てんつくマン

今回呼んで頂きまして、本当にありがとうございます。

この対談をするにあたってボイスの大森社長が「レインボー チルドレン」を紹介してくださって・・・。日矛さんと一緒で、僕は光を見つけてその光を人に届けることによってその人が開花していくようなことをやっていきたいんです。

今、日本中にいろんな子供たち、すごく可能性を持った子供たちがいます。その子供たちが常識という価値観で頭を叩かれずにすむようにしたいです。

この本の中でも書かれていました。

「お父さんが受け入れてくれなかったら、おそらく僕はその力をもう使わなかっただろう、お父さんが受け入れてくれたから今の自分があるんだ」。

この本を読んで僕らが学校をやるときは、コーチャーたちが子供たちの可能性に蓋をせず逆に応援団になっていきたい、と改めて思いました。

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