【マイケル・テリンジャー氏特別対談】 ウブントゥ お金のいらない社会/貢献主義

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  1. ウブントゥ お金のいらない社会/貢献主義 ~マイケル・テリンジャー氏特別対談

ウブントゥ お金のいらない社会/貢献主義 ~マイケル・テリンジャー氏特別対談

    

▼はじめに

日矛

今日はマイケルの書籍、「ウブントゥ」について、主にお話をしていきたいと思います。

この本を早速、じっくり読ませていただいたんですけれども・・・。

非常に緻密で、いろんな情報がたくさん入っていて、しかもこの本は書かれてもう10年程経つそうなんですが、全然内容が古びていないんですよね。

「今まさに、このウブントゥの時代が来つつある。」というような感想を持ちました。

マイケル テリンジャー

日矛さん、ありがとうございます。

私も全く同じ意見なんです。私がこの本を書いたのは、2014年なんです。

この本は、一つの大きなビジョンの基礎となるべく書いているんですね。

▼貢献主義

マイケル テリンジャー

それは世界が一つになって、お互いに協力をし、コラボレーションをして、みんなが共に利益を被ることができる、「貢献主義」というビジョンなんですね。

そのビジョンのための基礎となる本なんです。

それでこの本から10年経ちまして、今、「one small town initiative」(ワンスモールタウンイニシアティブ)という運動が生まれているんです。

日矛

本当にお話ししたいことがたくさんあるので、その中から思いついたことを、いくつか取り上げていきたいと思います。

マイケル テリンジャー

はい、ではどうぞ。

▼時代の流れとして「お金がいらない社会」が来ている?

日矛

まず、この書籍のメインテーマというのは、「お金がいらない世界」ということですけれども・・・。

「お金がいらない世界を、我々は目指しましょう。」ということが、前提としてあるのかもしれません。

でもそれと同時に、今この社会が大きな変化の波の中に来ていて、そういう状況が生み出されつつあるように感じています。

マイケル テリンジャー

そうですね。その通りだと思います。

この本が書かれた2014年に比べて、世界の情勢は悪くなっていると思うんですね。

したがって、意識のある人たち、それから先を見通せる人たちが、より良い未来のための行動を今起こさない限り、私たちには未来がないと思うんです。

▼キャッシュレスとマネーレスの違い

マイケル テリンジャー

もう一つお伝えしておきたいのが、キャッシュレスな社会と、マネーレスな社会は違うということなんですね。

人によっては、「お金のない社会」イコール「現金のない社会」、という風に考える人がいると思います。

けれども「現金のない社会」、キャッシュレスソサイエティというのは、「銀行のエリートによって操作された社会」ということなんですね。

そして「お金のない社会」、マネーレスソサイエティの方は、貢献主義やone small town initiativeに代表されるように、お互いが協力をしてコラボレーションすることで、「コミュニティ全体が、繁栄をしている社会」ということで、全く違うんですね。

▼お金の弊害によって生み出された超格差社会

日矛

わかります。

お金がない社会、マネーレスの方を目指していくにあたって、今、実際に我々の社会はどうなっているのかを具体的に掘り下げて考えると、一つは超格差社会ですよね。

物凄い貧富の格差が起きていて、それは「価値の保存というお金の役割の一つが過大評価された結果だという風に思っているんですよ。

だからそういう意味で、お金というものの弊害が起きているのは、事実としてあるんです。

ということは、「資本主義社会が、やがて立ち行かなくなりつつある。今まさに、そのターニングポイントに来ているのではないか」と思っています。

そういう時代の中で、当然、違うものに価値を置くという流れができるのではないか、という予想が立ちますね。

▼one small town 構想の実践

マイケル テリンジャー

そうですね。まさしくウブントゥの本に書かれていることも、そういうことなんですね。

皆さんの中で、この本について詳しく知らない方のために、お伝えしたいんですけれども、この本が2014年に書かれて以降、私たちはone small town という考え方、貢献主義という考え方を導入しているんですね。

いろんな国で導入しています。既に20カ国以上なんですね。

そしてこの導入を、実際にやって下さっている方たちを、アンバサダーと呼んでいるんですけれども、そのアンバサダーたちも40人以上いるんです。

この新しい考え方では、人々が協力をしてコミュニティを作ります。だからスモールタウンと呼んでいるんです。

その人々が、自分の持っている時間や能力を使って、みんなが利益を被ることができるような社会を作っていくんですね。

そうすると、例えば貧富の格差というのがなくなります


貧困がなく、飢える人がいなくて、ホームレスがいない新しい社会を作っていくんです。

それから、資本主義的な強欲というものですね。この欲もなければ、妬みもない、富だけをどんどん溜め込むというようなことのない社会です。

そういう新しい社会を、既に導入し始めています。


このone small town initiativeというものを、導入してくれているところや人々が、飛躍的な割合で増えつつあるんですね。

▼今は時代の分岐点に来ている

日矛

今、実践の段階に入っているというのが、驚きであるとともに、希望を持てますね。

先ほどマイケルが言われたみたいに、この変化の時代において、超管理社会のディストピアの方に向かうのか、今から目指すユートピアの方に向かうのか、という分岐点に今来ていると思うんです。

だから我々は、そこのところをきちんと把握して行動を取らなければならない、ということですよね。

マイケル テリンジャー

そうなんです。皆さんに、私は希望を持ってもらいたいんですね。

実は、世界にはもう何十億人という人が、日々絶望しているんです。

例えば「自分のこの人生は、今後良くなるのだろうか。」「幸せな未来は、来るのだろうか。」そんなことを考えているんです。

そこで私がお伝えしたいのは、「もちろんいい未来はあるんだ」ということですね。

その未来に向けた活動というのは既に行われていて、皆さん自身も自分のために、あるいは自分の家族のために、この活動に参加することができるということなんです。

参加をするためのコストは要りません。それからどこにいても参加できます。誰でも参加できます。

そしてそのためのツールとして、ブロックチェーンというプラットフォームを活用して、皆さんがいつでも、どこでも参加できるようにしているんですね。

▼AIの進化により、人類は労働から解放される?

マイケル テリンジャー

そうですね。ブロックチェーンの話はもう少し深く、後で掘り下げていくとして・・・。

今のマイケルの話ですが、繰り返しになりますけれども、これは10年近く前に書かれた本なので、やはり先見の明がおありになると思うんですね。

今現在起こりつつあるのが、まさにその潮流が来ていることを示していると思われるので、一つ補足しますと・・・。

最近になって、俄かにチャットGPTなどが出てきて、AIが凄い勢いで進化していますよね。

もう少し先になりますけれども、物凄い勢いで、シンギュラリティの方に向かっていると予想されているんですね。

でもそれは、ある意味チャンスでもあると思うんですよ。
というのは、今まで我々が縛られていた労働を、AIがやってくれることになるわけですから。

そういう環境が整いつつあるということは、労働以外のことに時間を作ることができるようになることの表れであり、そのような時代の流れが来ているということが、この考え方にマッチングしているんではないかと感じました。

マイケル テリンジャー

そうですね。その通りだと思います。

AIや技術、テクノロジーが発達していって、確かに人々を労働から解放してくれると思うんです。

けれども、ここで少し区別しておきたいのは、自動化ですね。自動化なのか、AIなのかという違いですね。

例えば自動化が進んだ結果人々が仕事を奪われてしまい、また貧困になってしまう、ということにならないように気をつけないといけない、ということですね。

▼愛の労働という概念

マイケル テリンジャー

それで、このウブントゥの本の中に書いてある「愛の労働」という概念なんですけども・・・。

これは人は皆、天からいただいた才能や長所、強みがあって、それを使いたいわけなんですね。それを使って仕事をしていきたい。

真逆なのが、所謂奴隷のような労働ですよね。日々生きるためだけに、いやいや毎日8時間、10時間、12時間仕事をしないといけない。

この奴隷的労働から解放されて、自分の好きなことや長所を活かし、コミュニティのために貢献し、そのことによって豊かになっていく社会

それこそがより健全な豊かさであり、より健全な社会だと思うんですね。

人は必ず、働きたいという意欲があると思うんです。やりたいことをやりたい。無理やり嫌なことはやりたくない。

でも、自分の好きなことや長所を生かして貢献したい、という思いは誰にでもあると思うんですね。

▼個人の才能やスキルを社会に還元できるシステム

マイケル テリンジャー

さらに付け加えると、人はそれぞれ個別の才能を持っているんです。

私たち全員、本当はクリエイティブな存在ですから、この才能を表現したいという風に思っているんですね。

ところが、この世界において、実際に自分のスキルとかタレントを、社会や世界にシェアできている人は、非常に少ないんですね。

そうすると、自分が思っていることとは違うことをやらなければいけなくなってきて、そこからフラストレーションが溜まったり、非常に惨めだなという思いが出てきたりするわけなんです。

この状態から人々を解放することができて、スキルやタレントをシェアできるようになれば、社会は物凄く大きく変わります。

それから、人々の意識も変わります。

例えば、一人一人がUnity、統合に向かっていく意識を感じたり、非常に自由を感じたりするような社会になっていくと思います。

▼近未来の理想郷は古代ギリシャの都市国家・ポリス

日矛

今のマイケルの話を伺って、古代ギリシャの都市国家ポリスの状態に近いんではないかと思いました。

昔、古代ギリシャにおいて、ソクラテス、プラトン、アリストテレスといった鉄人が出てきた時代というのは・・・。

彼らは、市民という特権階級だったんですね。大部分の市民の生活を支えていたのが、当時は奴隷だったんですよ。

その大部分の奴隷が、嫌な仕事をやってきたおかげで、市民たる階級の人たちが、古代ローマの生活を謳歌できたという背景があるんです。

そうした形と同じように、奴隷が今までやらされてきた仕事を、AIの進化によって、人ではなくAIがやってくれる、ということが可能になるのではと思っています。

もう一つのポイントは、ポリスなんですよね。都市単位です。

ここではマイケルの話で、コミュニティという言葉を使っているのですが、物凄く大きな括りではなく、コミュニティ単位での完結した社会の中でしたら、そうしたことが可能ではないかと感じました。

▼人が住みたくなるような魅力的なsmall town

マイケル テリンジャー

そうですね。確かにこのsmall town initiativeというのは、文字通りスモールタウンを若返らせることを目標としているんですね。

今スモールタウンというのは、世界中で物凄く良くない状態になっていて、衰退の一途を辿っているわけです。

そこでこのスモールタウンを豊かな場所にしたら、また人々がこのスモールタウンに戻りたいと思うような、そういう場所になりますよね。

そうすると、大都市で非常に惨めな状況の中で生活をしている人たちが、豊かなスモールタウンに戻ってくることができるわけです。

そういうことを目指しているんです。

▼人がクリエイティブであることの重要性

マイケル テリンジャー

先ほどのAIと自動化のお話に、少し補足をしたいんですけれども・・・。

今世界中で、何十億という人々が生きていて、人というのはいろんな才能を持っているんですね。

アーティスト、建築家、技術者もいれば、例えば絵を描きたい人、彫刻を作りたい人、建築物をデザインしたい人、技術屋さんだったらこういうモーター作りたい、こういうエンジン作りたい、こういう家具を作りたい、こんな薬を作りたい・・・。

要はこれらを見ていくと、これらのことをやっているのは、全部「人」なんです。何を作りたいとか、何をこうしたいというイディア自体は、人から出ているんです。

人類と動物を分ける大きな特徴というのは、「人類というのは、非常にクリエイティブな 存在だ」ということなんですね。

何かを作るというのが、人類の一番上に来る特徴なんです。

このクリエイティブさを表現できるようになっていったら、そういう社会になったら、つまり人々が持っているクリエイティブな心というものが解放できたら、素晴らしいことになるんです。

そのために、AIというものを使っていきたいんです。

そうすると、この奴隷のような労働から解放されて、そして人々が元気になって、情熱を持って自分の持っているスキルをシェアできるようになるんです。

ワンスモールタウンというのは、そういうチャンスを人々に与える場でもあると思うんですね。

自分が持っているスキルをシェアし、かつ新しいスキルを学べるところになるわけです。

これが実現したら、本当に究極の自由の世界というのが、待っていると思うんですね。

▼ベーシックインカムやリモートワークなどの動き

日矛

そうですね。そこは全くの同感です。

今の話をもう少し補足しますと、資本主義社会の軋轢みたいなものが生じて、変わらなければいけないという動きがあります。

その一つに、ベーシックインカムの試みがあって、富の再分配というのが、積極的に行われつつありますよね。

そういう素地があるということと、コロナの影響でリモートワークが普及して、都市に人が集まらなくても、離れたところで仕事ができる環境が整いつつあります。

そうしたいくつもの条件が、今マイケルが言っている理想社会のところに、繋がりが出てきているというのが、面白いところだなと感じました。

マイケル テリンジャー

そうですね。まさしくその通りだと思います。

コロナのロックダウンは、非常に良かったんですね。ある意味そのことによって、「自分にとって何が大事なのか」ということを、人々が考え始めるようになったんです。

そして、例えば「お金よりも家族の方が大事だ」とか、所謂「クオリティ・オブ・ライフの方が、クオンティティ・オブ・ライフよりずっと大事だ」ということに気がついたんです。

そういうことで、このone small town initiativeにとっては、追い風になったんですね。

▼世の中を動かしているのはお金ではなく人である

マイケル テリンジャー

ここで、凄く大事なことをお伝えしたいんですけれども、実は「お金は何もしてくれない」というところを、皆さんに理解していただきたいんですね。

子供の頃から、「お金が世の中を回している」という風に教わってきていますけれども、それは嘘なんです。

例えば、何十億という金額を机の上に置いたとします。置いただけでは、何にも起きないですよね。

世界を回しているのは、人々なんですね。人が立ち上がって何かをするから世界が回るわけです。

人が農作物を作り、コンピューターを作り、AIを動かし、ビルを建て、橋を渡し、アートの作品を作り・・・。

全部これは、人がやっていることなんです。

このsmall town initiativeでは、私たちはいろんなものを作ることになるので、そうするとその作ったものを売るわけです。売ったら、その代金が自分のところにやってきます。

ところが、例えばone small town initiativeが導入されている、スモールタウンに住んでいる人がいたとします。

その人がそこに2年間住んでみたら、お互いに作ったものを回し合うことで十分回っているので、「過去2年間、私はお金を使っていなかったな」ということに、気がつくことがあるんです。

そうすると、お金は実は全然いらなかったことがわかるんですね。

お金がなくても、お互いに回し合って食べ物はある。テクノロジーは誰かが作ってくれたからある。家のこと、建物のこと、そういったものも全部お互いの才能の回し合いでこと足りている事に、気がついたと思うんですね。

大事なのは、私たちに必要なのは、お金ではなくて人なんですね。お互いなんです。

▼「結果として」お金が必要の無い社会が出来る

マイケル テリンジャー

もう一つ補足しておきたいんですけれども、このone small town initiativeというのは、実は結果的に、お金のない社会に繋がっていくものだと思うんですね。

最初から、お金のない社会を目指しているわけではないんです。先ほども言いました通り、お金は何もしないわけですよね。人々が全部やるわけです。

例えば、橋を作るとします。橋を作るのに必要なものは何かというと、お金ではないん ですね。

橋を構成する材料や、橋を作ってくれる人などが必要なんです。お金は必要ないんですね。

そこに人々が気づき始めると、結果として徐々に、本当にお金のない社会になっていくと思うんです。

「マネーレスソサイエティ」という単語自体は、使いたくないんですね。なぜかと言うと、その単語を聞いただけで、恐れる人がたくさんいるからなんです。

凄く誤解されやすいんですね。「お金がなくなると、超貧困の世界が待っているのか」とか、「お金がなくなったら、どうやって生活していくんだろう」といった、恐れを引き起こしてしまうんです。

その単語は使いたくないんですけれども、このone small town initiativeでは、結果として徐々に徐々に、お金のない社会が出来上がってきてしまうんです。

なぜかというと、必要なのは、お金ではなかったということに、みんなが気づくからなんですね。必要なのは人だったんです。

▼ベーシックインカムに潜む危険性

マイケル テリンジャー

また、ベーシックインカムについてですけれども・・・。

これに関しては、全く間違った方法だと思うんですね。

ベーシックインカムになってしまうと、我々は政府に、より管理されるようになりますし、それこそ働き方として、奴隷のような働き方になってしまいます。また、チャリティというものも、なかなか成立しなくなってきます。

今現在のいろんな財政上、経済上の問題や、社会の問題に対する解決策には、全くならないと思うんですね。

ですから、もう全力を尽くして、このベーシックインカム導入には、反対すべきだと思います。

日矛

はい。ベーシックインカムの話だけで、おそらく1冊の本ができるくらい、奥深い話だと思っています。

今マイケルがおっしゃったように、ベーシックインカムというのは、おそらく管理する側、支配者側がトラップをかけてくるとしたら、そこなんですよね。

例えば、今アフリカの貧困国に、色々と寄付などをしていますよね。その寄付金というのが、結局労働意欲を削ぐ結果になってしまっているのと、よく似たような構図が出来上がる可能性があるんですよね。

だから、このベーシックインカムというのは、非常に慎重にならなければいけないと思いました。

▼お金に価値を見出さないのが理想とする社会

日矛

あともう一つ。

確かにマイケルが言ったように、お金がいらない社会という言い方をすると、非常に誤解を招きやすいと思いますが、むしろお金に価値を見出さない社会ということですよね。

マイケル テリンジャー

そうですね。それにお金というのは、物凄く混乱の生じているエリアだと思うんですね。

どういう混乱、誤解かと言いますと、お金があると助かるという風に思っていますよね。これが物凄く誤解している点です。

お金というのは、「そもそも、人々を助けるために生まれたものではない」ということなんですね。

例えば自分の助けになるように、あるいは人々の助けになるように使うことはできますけれども、今現在、残念ながらそのように使われてはいないんですね。

今現在のお金は、人々を奴隷のようにするために使われているんです。

そして所謂銀行エリートですね。グローバルな銀行のエリートたちが、お金を作って分配をすることによって、その銀行ロイヤルたちが、自分の立場をずっと維持できるように、コントロールするために作られ、分配されているのが今現在のお金ですね。

▼ブロックチェーン技術について

日矛

そうですね。先ほど話の冒頭のところで、ブロックチェーンの話が出てきたんですが・・・。

このブロックチェーン技術が出てきたことによって、今まで金融資本というものが、銀行ありきで、まずは銀行にお金を入れて・・・。というシステムだったんですが、この銀行そのものが、いらなくなる社会が出来つつありますよね。

そこでこのブロックチェーンが、マイケルが提唱するコミュニティにとって、非常に希望を持つことができるというお話があったんですけれども、そこのところを、もう少し深掘りしてお話しいただけますか。

マイケル テリンジャー

はい。ブロックチェーンの話を振っていただいて、ありがとうございます。

このブロックチェーンですけれども、 one small town initiativeの進化の上では、物凄く重要なポジションというのを占めているんですね。

▼インフィニティ・トークンの活用

マイケル テリンジャー

現在私たちは既に、トークンを作っていまして、インフィニティ・トークンという名前なんですね。

このインフィニティ・トークンというのが、ブロックチェーンのプラットフォームの上で、やり取りされるんですけれども、このone small town initiativeのブロックチェーンのプラットフォームの上で、全て行われるんですね。

例えば事業計画であるとか、プロジェクトマネジメントであるとか、あるいはいくら売り上げがあがって、それをどのように分配するかとか・・・。

そういったことは、全部この一つのプラットフォームの上で、やり取りされるんです。

そして、このインフィニティ・トークンですけれども、コミュニティのために、1週間最低3時間何かの仕事をしたら、もらえるんです。

このインフィニティ・トークンをもらったということは、自分は最低1週間に3時間、コミュニティのために働きましたということを、証明していることにもなるんです。

またこのインフィニティ・トークンはNFTなので、価値が下がることもなければ、クラッシュすることもありません。

デジタルウォレットというのも、既に作っておりまして、これはone small town initiativeのメンバー同士であれば、誰にでもこのトークンを、手数料なしで送金することができます。

さらにこのやりとりというのは、どこの監視や監督も受けていないんですね。銀行も何も知らないで、私と相手との間のやり取りだけなんです。

既にそういうインフィニティ・トークンという方法、この交換手段をone small town initiativeでは作って、実際に回しています。

日矛

それは面白いですね。今聞いて(読んで)おられる方に少し補足すると・・・。

このブロックチェーン技術というのは、イーサリアム(ETH)が、確か金融取引売り出しができたのが、2009年だったと思うんですけれども、その時にもし最初のイーサリアムを1万円で買った人がいたとしたら、今現在の資産に直すと、4000億円以上ぐらいになっているんですよね。

ブロックチェーン技術というものを最初に出した人が、それだけの価値を担保できる何かが、可能性としてあったということですよね。

▼お金に替わるシステムの採用

日矛

もちろん、それを目的とするわけではなく、コミュニティの中で、そのブロックチェーン 技術を作ることによって、お金に変わる分配などのシステムができるということですよね。

マイケル テリンジャー

また、このインフィニティ・トークンなんですけれども、他の所謂暗号資産とは、全然違うんですね。

他の暗号通貨というのは、実は何にもないところから勝手に作られただけなんです。でも、インフィニティ・トークンは、人が作っているんです。

インフィニティ・トークンは、1週間に最低3時間。もしくは1日最大3時間まで。この時間コミュニティのために働いたら、もらえるトークンなんです。

ですから、勝手に数字上できたものではないですし、人が働くことによって生まれてくるトークンなんですね。

そして、私が所有しているわけではないですから、インフィニティ・トークンがどんなに流行っても、私個人がお金持ちになるわけでもありません。

自分で働くことによって作れるトークンで、なおかつ、そのトークンを好きなことに使えるんです。

これは、投資をする人にとっては、とてもいいチャンスなのではないか、と思うんですよね。これは素晴らしいという風に見ていただいて、投資の買いがあるなと思ったら、今が投資をするいいタイミングではないかと思います。

大事なのは、他の暗号通貨とは全く性質が異なるというところです。

日矛

そうですね。そこのところが、非常に肝心なところですよね。他の暗号通貨とは違うという点。人によって成り立っているという所ですよね。

そこが一番の核心部分で、これも話し出したらすごく長くなりますね。

▼従来の仮想通貨とは異なる

マイケル テリンジャー

はい。その通りなんです。

他の暗号通貨というのは、誰かが思いついて、そのアイデアがいいと思った人が買い、その結果暗号通貨の価値が上がります。

でも、どこかのタイミングで、なぜかクラッシュするということが起きうるわけですよね。

インフィニティ・トークンというのは、このワンスモールタウンプロジェクトが広がれば広がるほど、ワンスモールタウン運動に参加する人々が、増えるわけですよね。

そうすると、3時間働いている人の人数が、増えますよね。

そこでアルゴリズムによって、3時間働いている人の人数が増えたら、このインフィニティ・トークンの価値が上がるようにしているんですね。

そして、このインフィニティ・トークンなんですけれども、失うということができないんですね。それは、一人一人のメンバーに、紐付いているからなんです。

例えば、仮にデジタルウォレットをなくしてしまったとしても、メンバーに紐付いているトークンなので、トークン自体をなくしたわけではないんです。そういうブロックチェーンになっているわけです。

また、自分のデジタルウォレットを操作できるのは、自分だけなんですね。そういう風にしています

▼コミュニティ内での愛の労働に紐付いたトークン

マイケル テリンジャー

さらに、投資家のためのものを作ったんですね。それを今から説明します。

投資家のために、2900万トークンを売りました。マーケットに出しています。2900万トークンというのがなくなると、もう変えるトークンがなくなります。

そうした場合、どうやってトークンを買うかというと、唯一、コミュニティのために何かの労働をするんですね。愛の労働というのをする。そうすると、トークンが手に入ります。

また、既にワンスモールタウンの活動をしているメンバーですね。メンバーが何らかの理由で、自分が持っているトークンを売りたい場合は、そういうトレーディングプラットフォームというのがあるので、そこで売り買いをすることができます。

つまり、トークンの数自体が、最初から非常に少ないんですね。わざとそういう風にしているんです。

このトークンを自分で手に入れたかったら、それはコミュニティ全体のために、役に立つ何かをしないと手に入らないんです。

それが条件になっているので、そうやって一人一人が何らかの愛の労働をしてくれることによって、コミュニティの状態が良くなるんです。

つまり、このトークンを持っているという事は、このone small town initiativeに参加しているということなんです。
世界中にいろんなコミュニティがありますけれども、そこのコミュニティで何時間か、愛の労働をしたということなんですね。

だから、これは非常に美しいトークンではないか、と思っています。

▼エネルギー問題の解決がコミュニティ成功の鍵

日矛

あと一つほど、今お聞きした中で、私の個人的な感想を申し上げると・・・。

コミュニティという一つの単位で、自立していろんなことができるということなんですが、近未来予想でいくと、おそらく、コミュニティを自立したものにするために一番鍵を握るのは、エネルギー問題ではないかと思っています。

つまり、インフラさえ整えれば、どんな過疎の地域でも、それが独立してできるんですよ。

ということは、例えばフリーエネルギー的な、小さいコンパクトなものでもいいので、その村、コミュニティ全体を賄えるほどの、パワーを持つようなエネルギーが近未来にできたとしたら、加速度的にそういうコミュニティを作るという流れになるんではないか、と個人的には思っています。

マイケル テリンジャー

全くおっしゃる通りだと思うんですね。

このone small town initiativeも、最初に自分たちで電力が作れたらいいんじゃないか、というところから始まっているんですね。

自分のところで発電をしたら、自分たちの電力だからお金を払う必要もない。最初の発電機だけは購入する必要がありますけれども、それ以外はメンテナンスをするのも自分たちでやるので、そこに住んでいる人たちにとっては、電気は無料になるわけです。

電気を無料で使っていい代わりに、コミュニティにとってコミュニティ自体がいい状態になるように、何かをすることを交換条件にしたんです。

そうすると、電気は無料で使える。ご存知の通りに、電気がないと何も始まりませんよね。

逆を言ったら、電気があれば何でもできるみたいなことになりますから、電気を得るために一人一人が自分の得意なことをする。1週間3時間働く。

このフリーエネルギーみたいなテクノロジーは、既に存在しているんですね。

残念ながら、そのことについて公に話すことは危険なので、ここでは話せないんです。

でも、そのテクノロジーは既に存在していて、しかも物凄く近い将来、人々が入手できるようになると思います。

▼近未来の社会は大都市集中ではなく「むら社会」

日矛

すごく希望が持てる話ですね。

最後になりましたので、一つマイケルに伝えたいことがあります。私はYouTubeで、どのような活動をしているかというと・・・。

いろんな不思議体験をした方を実際に取材して、その方の体験をいろんな方に伝える、ということをしているんですよ。

その中に2100年、今から70年以上先の未来から、タイムマシンに乗ってやってきた未来人がいるんですけれども、その未来人が、今まさにマイケルが言っているような社会ができている、と言っているんです。

むら社会。むらはひらがなのむらで、コミュニティですよね。いくつもの独立した小さいコミュニティからなる社会が形成されている、と言っているんです。

一つの国家中央集権的な国家ではなく、今の地方行政でもないんですね。

まさに「独立した一つの小さいコミュニティが、たくさん集まっているような社会が、未来の社会である」という風に、その未来からやってきた人物は言っているんですよ。

これはまさしく、ユートピアやディストピアを回避した、そういう世界線の流れではないかな、という風に思いました。

そこが非常に興味深いというか、マイケルの話と繋がっているなと思いました。

▼私たちは明るい未来を選択できる

マイケル テリンジャー

はい、ありがとうございます。

あの実はですね、この話は初めて聞くお話ではないんですね。

私は他にも、サイキックの方とか、それからタイムトラベラーの方とか、そういう方からもやはり同じようなことを何度も聞いているんですね。

そして「未来の社会は、このワンスモールタウンのような社会になるよ。」ということを言っていただいているんです。

ということは、そういう方向に社会が動いていくということは、これは天の導きのような感じがするんですね。

別にこれは私のアイディアではなく、私はどういうわけか、たまたまそういう天の導きと繋がって、その繋がった内容を皆さんにシェアしているだけなんだと思うんです。

けれども、非常にいい方向に導かれているのではないか、という風に思っています。

日矛

そうだったんですね。楽しいですね。

皆さんも他人事ではないんです。

いろんな変化が起きつつある中で、やがて来る我々のすぐ先の未来で、マイケルのお話のひとつの可能性みたいなものを選択するかしないか、というのは個々の判断に委ねられているんです。

この場でいろんなお話を聞けたことが、ひとつ大きなヒントになり得たんではないかと思います。

マイケル、今日はどうもありがとうございます。

マイケル テリンジャー

ありがとうございました。いろんな興味深い考え方をシェアすることができて、よかったです。

そしてこの情報が、ぜひチャンネルの視聴者の方に、広がっていったらなと思います。

未来は、私たち次第なんですね。

ですから、ぜひ一緒に立ち上がって、活動していただけたらと思います。

日矛

はい。今日はどうもありがとうございました。

マイケル テリンジャー

はい。ではまた次回まで。

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